vStandby バージョン 5 Server / Desktop Edition リリース
(株)ネットジャパンがスタンバイしている仮想マシンから即座に再起動できる、ディザスターリカバリー不要なスタンバイ可用性ソフトをリリース
2015年1月15日
(株)ネットジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:蒋 冠成、URL:http://www.netjapan.com/jp)は、待機用として、スタンバイ仮想マシン(レプリカ)を作成しておき、障害発生時にはそこから即座に再起動できるスタンバイ可用性ソフト、「vStandby 5(読み:ブイスタンバイ 5)」を開発し、2015年1月22日より出荷することを発表します。
vStandbyは、物理サーバーや仮想マシンの待機用に「ESX/ESXi仮想環境」上に仮想レプリカを、スタンバイマシンとして構成し、障害発生時にはそのスタンバイ仮想レプリカからいつでも即座に再稼働できるソフトです。HA(ハイアベイラビリティ=高可用性)ソフトの弱点である「ソフト障害」を回避し、「高価な投資」を軽減でき、小規模システムにおいて廉価でのソリューションを実現した新しいコンセプトのスタンバイ可用性のソフトです。今回リリースするのは、Desktop EditionとServer Editionの2製品です。
製品リリースの背景
従来の物理から仮想環境への移行(P2V)では、物理マシンのディスクを丸ごと仮想ディスクへリストアし、仮想へ変換した後に、ESXなどの仮想環境に作成した仮想マシンにアタッチし、仮想マシンとしてサーバーの運用を継続する方法が一般的です。
この際に問題となるのが、定期的に移行する方法と容量の問題です。 バックアップイメージファイルと仮想ディスクのVMDKファイル、両方の容量が必要な上、リストアの後で、変換をおこなっていますので、手間も時間もかかるうえ、すぐには起動ができません。そのような状況の中、ネットジャパンでは、物理/仮想マシンのスタンバイ(待機)レプリカを作成し、常にそこから起動できるスタンバイ可用性ソフト、vStandbyを開発しました。元のマシンの最新状態は、スタンバイマシンに「ブートポイント」として追加されていきますので、 不具合が発生した場合には、不具合が発生する前の状態まで遡って起動が可能です。これにより、低コスト、低リソースでの運用が実現できます。
vStandbyの仕組み
vStandbyの仕組みは、まず、元のマシンに近い構成の仮想マシン(VM)を作成し、ハードディスクのクローンをVMDKとして作成し仮想変換します。設定したスケジュールに従って元のハードディスクの増分をブートポイントとして書き込みます。ブートポイントは複数作成され、また仮想変換済ですので、ソフトウェア障害発生時には、任意のブートポイントからすぐに起動が可能です。
主な特長
- 仮想マシンを物理/仮想マシン(ソースマシン)のスタンバイマシン(待機マシン)として構成
物理あるいは仮想マシンを元にスタンバイ仮想レプリカを作成し、スケジュールに従って仮想変換、ディスクの更新内容の転送をおこないます。スケジュール毎に起動可能なブートポイントを作成できますので適切な状態だった時のスタンバイ仮想レプリカを仮想環境上ですぐに起動することができます。 - スタンバイ仮想レプリカは最新の更新状態で起動可能
スタインバ仮想レプリカはソースマシンのディスクの更新状態をスケジュールで反映していますので、最新の更新状態からの起動が可能です。 - スタンバイ仮想レプリカの更新は増分のみで、高速
初回のディスク更新は全てが対象になりますが、2回目以降は更新部分のみ反映しますので高速です。 - 障害時にはスタンバイ仮想レプリカを起動して再稼働
ソースマシンに障害が発生したら、スタンバイ仮想レプリカを最新のブートポイントから起動して業務を継続できます。 - 障害発生前のブートポイントから選択して、起動可能(HAの弱点であるソフトウェア障害をカバー)
スタンバイ仮想レプリカでは複数のブートポイントが作成されていますので、ソフトウェア障害発生前の状態から起動すればその時点からの業務を再開できます。 - 仮想ディスクの容量のみ必要
スタンバイ仮想レプリカのディスクを直接更新するので最小限のリソースで運用可能です。 - 複数の物理/仮想マシンを1つの仮想環境に集約して待機可能
仮想環境上には複数のスタンバイ仮想レプリカを作成できますので、複数のソースマシンがあっても対応するスタンバイ仮想レプリカは同じ仮想環境上に集約することができます。 - 無償版のVMwareのESXiではスタンバイ仮想ディスクを作成可能
無償版のESXiを使用している場合はハードディスクのスタンバイ仮想レプリカを作成できます。 - 元の物理マシンに復元が可能(V2P機能)
スタンバイ仮想レプリカで一時的に運用したあと、復旧した元の物理マシンに運用時の変更を含めて復元が可能です。 - 2015年にサポート切れになるWindows Server 2003を仮想マシン上へ移行する作業(P2V)にも有用
製品情報とシステム要件
製品情報の詳細とシステム要件は、こちらをご覧ください。
販売価格と販売見込み
(株)ネットジャパンでは、vStandbyをネットジャパンが契約しているインテグレーター、パートナー、大手流通やネットジャパンの法人向けオンラインショップ「ビズネットジャパン」(https://biznetjapan.jp/)を通じて販売し、一年間で3億円の売上を見込んでいます。
- 価格の詳細につきましては、価格表(PDF)をご覧ください。
お問い合わせ先 / 商標
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